齋藤力

DORSOが思う"オーダーで仕立てた洋服と既製品の違い"

お客様との会話の中で最も多くいただくご質問やご相談をご紹介致します。

オーダーもしくはオーダーメイドで仕立てた洋服と既製品の洋服の違い
オーダースーツを扱っている店ごとの違いは何なのか
オーダーした洋服の着心地が必ず自分に合うのか
オーダーした洋服がイメージ通りに仕上がるのか
自分自身に合う洋服が分からない
生地を見ていても仕上がりのイメージができないからオーダーは難しい
オーダーに興味はあるが、自分に何が合っているのか判断できないから一歩を踏み出せない

お客様ひとりひとりオーダーに対しての期待・不安・疑問はそれぞれかと思いますので、今回のブログでは、"①オーダーもしくはオーダーメイドで仕立てた洋服と既製の洋服の違い" をDORSOなりに考えていきます。

オーダーの洋服と既製の洋服では根本的な考え方が違うために、お互い洋服としての魅力が異なります。

先ずは既製の洋服の魅力について、ブランドが考える理想を追求したデザインを形にすることでブランドとしての世界観や独自性が反映された洋服作りを可能にしています。
デザインに制約があるスーツにおいても、ブランドが展開する既製のスーツにはデザインや技術にブランドの独自性があり魅力的です。
購入する際も、実際に試着をしてみて自分自身に合うかを確かめることが可能なことも既製の洋服を選ぶ理由となります。

次にオーダーの洋服の魅力について、当然ながらオーダーはオーダー主の為だけに作られることが最大の魅力です。
自分の好みの生地選びに始まりデザインやサイズを決めた後に制作が始まる為、注文から仕上がりまで時間がかかりますが、オーダーして仕上がった洋服には世界にひとつだけという特別感があります。

オーダースーツの仕立てに関して、デザイン・仕立て技術・採寸技術の考え方は作り手であるテーラーやフィッターによって異なるかと思いますが、DORSOが既製の洋服とオーダーの洋服の違いの中で特に意識をして仕立てている部分は"肩回りの設計"についてです。
人間の身体は前後左右の均整が完璧にとれていることはないので、DORSOでは身体のくせやバランスを見て触って確かめた上で必要な調整を加えて洋服を仕立てます。
洋服の着心地を左右する重要な箇所の中で、肩の違いは個人差が大きく、肩の形状は前後・左右の高さや角度が違うためにオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーコートの設計時は重点を置いています。
肩の傾斜の調整、肩の骨の出方に対する補正、肩パッドの選定などを適正な設定にできることで快適な着心地となるのがオーダーで仕立てる洋服らしさであり、オーダー主の身体に寄り添い、そして自然に馴染む必要があるとDORSOは考えております。

DORSOで仕立てさせていただいたオーダースーツやオーダージャケットの肩回りの一部をご紹介します。

皆様の身体にはそれぞれ個性があり、肩の構築感や見た目の好みも異なります。
オーダーで仕立てる洋服は、オーダー主の個性や好みを理解したいという気持ちで全ての工程と向き合う必要があります。
今回は、仕立て技術とフィッティングの重要箇所の中から"肩回りの設計"のみを取り上げましたが、オーダーで洋服を仕立てる中では大切なことがたくさんありますので今後も少しずつ取り上げていきたいと思います。

齋藤力

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