齋藤力

"オーダーした洋服の着心地"についてDORSOが思うこと

お客様との会話の中で最も多くいただくご質問やご相談をご紹介致します。

オーダーもしくはオーダーメイドで仕立てた洋服と既製品の洋服の違い
オーダースーツを扱っている店ごとの違いは何なのか
オーダーした洋服の着心地が必ず自分に合うのか
オーダーした洋服がイメージ通りに仕上がるのか
自分自身に合う洋服が分からない
生地を見ていても仕上がりのイメージができないからオーダーは難しい
オーダーに興味はあるが、自分に何が合っているのか判断できないから一歩を踏み出せない

お客様ひとりひとりがオーダーに対して抱かれる期待・不安・疑問はそれぞれかと思いますので、今回のブログでは、"③オーダーした洋服の着心地が必ず自分に合うのか" をDORSOなりに考えていきます。

オーダーへの期待と不安

スーツやジャケットをオーダーで初めて仕立てる場合、自分がオーダーした洋服の着心地について期待と不安の両方を持たれている方が多いのではないでしょうか?
自分自身の為だけに仕立てられたオーダースーツやオーダージャケットは、着心地面において期待を上回る可能性も高いのですが、仕上がるまで着心地を確認することができないので"初めてのオーダーをしたけど、もし自分に合わなかったらどうしよう"と不安に思われる方も多いと思います。

先ず初めに、"自分にとって最適な着心地"とは何なのか?という疑問について。
いろいろな洋服を着てきた経験があったり、いくつかのテーラーでオーダーをした経験がある場合は自分にとって快適と感じる着心地や好みのバランスについて経験を基に自分なりの考えや答えがあるかと思います。
初めてオーダーで洋服を仕立てる方にとっては、今までに着られてきた既製品と初オーダーの仕上がりが着心地の基準となるのではないでしょうか。

DORSOを初めてご利用いただくお客様にとっては1着目のオーダーの着心地がDORSOの基準となるので、仕立てさせていただくオーダーの着心地がお客様にとって最適になるように"仮縫い"によるフィッティングチェックをお勧めしております。
フルオーダーやビスポークと呼ばれる仕立て方では"仮縫い"や"中仮縫い"を行いフィッティングチェックをするのが一般的ですが、DORSOではMTM(Made-to-measure/メイドトゥーメジャー)での仕立てにおいてもDORSOで初オーダーのお客様にはサービスで"仮縫い"をお付けしたフィッティングチェックを間に挟む仕立て方をお選びいただけます。

仮縫いの意味

DORSOが考えるMTMの"仮縫い"とは。
①採寸時に得たお客様の身体の寸法や特徴を基にMTMの型紙にデータを反映させて設計をして仮縫いを制作させていただきます。
②完成した仮縫いをお客様に着ていただきます。先ずはお選びいただいた生地の印象や全体の雰囲気をご覧いただきます。
③私が設定した全体のバランス(長さ・幅・太さなど)について、お客様の好みをお聞きしながらDORSOに期待されるイメージを確認をして再度設計をさせていただきます。
④仮縫いを着ていただいてる姿を拝見して、着心地の良さを左右する"フィッティングの本質"だと私が考えている部分について入念に確認をしていきます。
採寸時では確認がしづらい部分も、目で見て指で触れてフィッティングの確認をすることでDORSOが提案したい着心地の実現を可能にします。
⑤仮縫いで得たデータ・イメージを基に、本縫いに向けて設計をし直して仕上げさせていただきます。

仮縫いを終えて、採寸時に得たデータと仮縫い時に得たデータを比較してお客様のお好みや体型の特徴をイメージしながら再度設計をすることで1着目の仕上がりのフィッティング精度を高めることができるとDORSOは考えております。

リネンやコットンのような皺が入る素材の場合は、仕上がった洋服を着ていただいた後での変化をイメージしながらフィッテイングの確認を行い、お客様の好みをお聞きしてデータに反映させます。

仮縫いでは袖を外すことが可能ですので、袖のない状態で肩回りとアームホールのフィッティングについて確認をさせていただきます。

肩回りのゆとり、左右差についての確認。

DORSOが設計したアームホールの深さ・大きさと、お客様が普段着られているシャツの腕回りとの比較。

肩の幅と腕の太さの確認、肩幅と袖の上腕部の設計に役立ちます。

適正な肩幅を設定するための確認、同時に肩の傾斜や向きについても見ていきます。

身体の特徴についての確認、肩回りと衿の付き方も同時に見ていきます。

上衿の付き方と背中のフィッティングについての確認。

仕上がりの着心地

仮縫いでのフィッティング後、1.5~2カ月ほどのお時間を頂戴してオーダーいただいた洋服が仕上がります。
仕上がった洋服を着ていただき最終フィッティングチェックをさせていただきます。

首に吸い付くような上衿の設計。

お客様のお好みをお聞きしてお勧めさせていただいた、DORSOハイクオリティーオプション。
通常の仕立てよりも袖付けと肩入れのイセ込み量を増やして縫い上げます、着心地の良さに繋がる高度な技術を活かした仕立て。

DORSOハイクオリティーオプションをお選びいただき、お客様のお好みに合わせてシャツ袖で仕立てさせていただきました。

どんな場面でも着ていただける正統派スリーピーススーツ。

ベストを脱いで、ツーピーススーツとしても着ていただけます。

身体にフィットしたベスト。

採寸時と仮縫い時の対話により仕上がった、お客様の拘りが詰まったスリーピーススーツ。

オーダーへの期待

今回は"オーダーした洋服の着心地"について、DORSOなりの考えを記事にさせていただきました。
初めてオーダーした洋服の着心地が必ず自分に合うのかという不安について、DORSOでは採寸時と仮縫い時の2回行うフィッティングチェックと対話によるお客様のお好みや理想についてのリスニングが大切であると考えます。
初回オーダーのお客様を対象にサービスでお勧めしている"仮縫い"を行うことで精度の高いフィッティングを可能にし、お客様と採寸時と仮縫い時の2度お会いしてコミュニケーションを深めることで洋服の設計にお客様のイメージを反映させることができ、結果としてお客様の期待に寄り添った洋服作りを実現できると信じております。
お客様の不安をできる限り解消し、お客様の期待を上回る洋服作りを目指して、DORSOは日々フィッティングと向き合い一つ一つのオーダーのクオリティー向上のために尽力いたします。

齋藤力

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