齋藤力

私が選んだ"3者混素材とコットンリネン"で仕立てる夏の装い

"Why I ordered"
Why I orderedでは私が自分のために仕立てた洋服について、なぜこの生地を選んだのか、何を考えて仕立てたのか、完成した洋服から得られる着想感はどうなのか、どんな着方をするのか、私なりの考えを記事にさせていただきます。
是非ご覧くださいませ。

"DORSO STOCK COLLECTION"の3者混ジャケット素材

私が自分用に仕立てる際の生地選びは、世界中の生地屋さんが毎シーズン発表している新作コレクションの中から自分好みの生地を物色して、生地に触れながら仕立て上がりを想像し、自分が着たいと思える1着を楽しみながら選んでおります。

今回私が選んだ生地は"DORSO STOCK COLLECTION"として仕入れていたLanificio di Pray(ラニフィーチョ・ディ・プライ)のミントグリーン色のウール&シルク&リネンの3者混素材です。
こちらの生地の美しいミントグリーンの色味に魅了されてDORSOのストックコレクションとして仕入れました。

数ある生地コレクションの中からDORSOのストックとして現物生地を仕入れる理由は下記の2つです。
①生地の魅力を大きい現物生地でお客様にお伝えしたい
②私自身が自分用に仕立てて着てみたい
これらの2つの要素を重要視してDORSO STOCK COLLECTIONに加えております。

Lanificio di PrayとALBINI

Lanificio di Prayの3者混ジャケット素材をストックとして仕入れたのは初めてだったのですが、発色の美しさと生地の質感の良さに惹かれてミントグリーン・ブラウン・グレーの3色をストックに加えました。
クオリティーはWOOL65% SILK21% LINEN14%の230g/mで日本の盛夏に於いても比較的快適に着用が可能な素材と言えます。私は東南アジアの国々にもトランクショーで定期的に行っているのでトランクショー先の国で着用するのにもちょうど良いと思い、こちらの生地で自分用のジャケットを仕立てることに決めました。

Lanificio di Pray (ラニフィーチョ・ディ・プライ)について
Lanificio di Pray社は、イタリアのビエラ地方にて1948年創業の高級生地メーカーです。華やかさのある雰囲気や柄のメンズジャケット生地を得意としております。

綺麗なミントグリーンのジャケットに合わせてALBINI(アルビニ)のコットン&リネンのパンツ生地をコーディネートしました。

ジャケットのミントグリーンよりも明るい色味のグリーンを合わせたいと思い、コットンやリネンのコレクションを物色する中で、シャツ生地メーカーとして有名なアルビニの新たな試みである服地コレクションからイメージ通りのミントグリーンを見つけました。

ALBINI (アルビニ)について
ALBINI社は、1876年にイタリアで創業した世界最大級のシャツ生地メーカーです。イタリア3大シャツ生地メーカーの一つに数えられ、英国の「THOMAS MASON(トーマスメイソン)」などの名門ブランドを傘下に持ち、最高品質の綿花や生地を世界中に提供しています。

完成

3者混素材で仕立てたダブルブレステッドのジャケットが完成致しました。
ここ最近はダブルのデザインをすることに夢中になっているので、今回のジャケットも型紙と仕立て方に微調整を加えて仕立てました。

コーディネート

Lanificio di Prayのミントグリーン色のウール&シルク&リネンの3者混素材で仕立てたダブルのジャケットとALBINI(アルビニ)のコットン&リネンのパンツを早速着てみました。

今までに3者混素材で仕立てた洋服は何度も着てきましたが、Lanificio di Prayの生地で仕立ててみて、まず感じたのは美しい艶感と発色の素晴らしさです。
3者混素材は薄手の生地が多いのですが、こちらの生地は織り方に表情があり適度に厚みがある為に、個性的な美しい艶のあるドレープを実現しております。
今までに着てきた3者混素材とは少し違う質感・織り感・皺感を楽しめて、期待以上のクオリティーだと感じました。

アイリッシュリネンのシャツをコーディネートしました。
ノータイ用の設計で襟を少しコンパクトにして抜け感のある雰囲気にしました。

ALBINI(アルビニ)のコットン&リネンの生地も大変気に入りました。

穿き心地がすごく軽くて盛夏でも気楽に穿くことができる質感で、色違いも仕立てたくなるほど素晴らしい生地です。

盛夏を快適に過ごすための万能な素材はウールのトロピカルやフレスコが先ず候補に挙がります。このコットンリネンはウールほどの通気性はないのですが、ウールにはないカジュアルな質感を備えつつドライな肌触りが特徴的です。近いウエイトのコットン100%やリネン100%と比較しても数時間穿いた時に軽さを実感できたことに驚きました。

ジャケットはそのままでアイリッシュリネンのパンツをコーディネートしました。

オリジナルニットタイとオリジナルジーンズをコーディネートしました。

ブロンズカラーのネクタイとサックスブルーのシャツをコーディネートしました。
パンツはウールデニムのブラックを合わせて少しドレッシーな印象にいたしました。

今回はLanificio di Prayの3者混ジャケット素材で仕立てたジャケットとALBINI(アルビニ)のコットン&リネンで仕立てたパンツをご紹介させていただきました。

私自身のオーダー経験をご紹介することで、洋服をオーダーで仕立てることの魅力を伝え、オーダーの世界に対して興味を持ってくださる方に素晴らしい体験をしていただきたいと思っております。

Lanificio di Prayの3者混ジャケット素材はDORSO STOCK COLLECTIONとして僅かではありますがご用意しております。
こちらの生地にご興味をお持ちいただけましたら店頭もしくはトランクショーで手に取ってご覧いただきながら、皆様にとっての大切なジャケットとの出逢いをお手伝いさせていただきます。

DORSOの仕立てやサンプルの下見、ご検討されている生地の下見も喜んで受けさせていただきますので、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせはこちら

齋藤力

DORSO トランクショーのお知らせ

沖縄 トランクショー
 2026年8月29日(土)〜8月31日(月)

北海道(札幌)トランクショー
 2026年9月12日(土)〜 9月14日(月)

広島トランクショー
 2025年9月26日(土)〜9月28日(月)

ジャカルタトランクショー
 2026年10月3日(土)〜10月5日(月)

大阪トランクショー
 2026年10月22日(木)〜10月25日(日)

DORSO STYLEの記事一覧