齋藤力

私が選んだ "Johnstons of Elgin" のカシミアハウンドトゥース ジャケット

"Why I ordered"
Why I orderedでは私が自分のために仕立てた洋服について、なぜこの生地を選んだのか、何を考えて仕立てたのか、完成した洋服の着想感はどうなのか、どんな着方をするのか、私なりの考えを記事にさせていただきます。
是非ご覧くださいませ。

生地選び

私が自分用にオーダースーツやオーダージャケット、オーダーコートを仕立てる際の生地選びは、世界中の生地屋さんが毎シーズン発表している新作コレクションの中から自分好みの生地を探し、仕立て上がりを想像し、楽しみながら選んでおります。
今回は、新作コレクションの中から "Johnstons of Elgin (ジョンストンズ オブ エルガン)" のブラック&ホワイト ハウンドトゥース柄のカシミア生地を冬用ジャケットとして仕立てたいと思い選びました。
今回私がこの生地を選択した理由は二つあります。

選んだポイント①

一つ目の理由は、今までに白と黒の2色で構成されるハウンドトゥースを着たことがなかったからです。
この配色のハウンドトゥースはトラディショナルな色・柄ですので、世界中の生地ブランドから提供されている定番柄の生地と言えます。
但しそれらのハウンドトゥースにはそれぞれ違いがあり、各ブランドそれぞれハウンドトゥースの柄のサイズ感・白と黒の色のコントラスト・生地のコンポジション(ウールやカシミアなどの生地の構成)を変えることでオリジナルの素材を展開しております。

選んだポイント②

そんな数あるハウンドトゥースの中から、私物用ジャケットにジョンストンズのカシミアを選んだ二つ目の理由はジョンストンズ製カシミアの品質の高さです。

ジョンストンズという名前を聞いたら百貨店やセレクトショップで扱われているマフラーやニット製品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ジョンストンズはカシミアなどの高級繊維を主力にマフラーやニット製品などを手がけていることは既に有名ですが、実は HERMES (エルメス) や高級メゾンに生地を供給している世界中で愛され支持されている生地メーカーなのです。
特に同社のカシミアジャケットのコレクションは素晴らしく、私もいつかは仕立ててみたいと思っていた憧れの品質でした。

ずっと気になっていた憧れの品質のコレクションに、今まで着たことがなかったが自分のワードローブに加えたいと思っていたズバリの色・柄が加わった為に思い切って私物ジャケット用に生地を仕入れました。

Johnstons of Elgin 到着

憧れの生地が手元に到着。
嬉しかったので肩に掛けて仕立て上がりのイメージをチェック。実は生地の仕入れをする段階では何を仕立てるかはっきりと決めてなく、①シングルブレストで切りポケットフラップ無し ②シングルブレストで腰パッチポケット ③ダブルブレストで切りポケットフラップ無し 、これら3つのデザインを候補にしてイメージを高めました。

パターンメイキング

ジャケットが仕上がってからのコーディネートをイメージしながら、どんなデザインで仕立てると良いかを悩んだ結果、今回は②シングルブレストで腰パッチポケットで仕立てることに決めました。
理由は、タイドアップのスタイルでのコーディネートを想定しつつもメインはタートルネックやモックネックなどのニットを合わせたリラックス感のあるスタイルを楽しみたいと思ったからです。
自分用の型紙に私が今回のジャケットに求める調整を加えて、新たな型紙を引き直して仕立てていきます。

ジャケット完成

Johnstons of Elgin (ジョンストンズ オブ エルガン)のブラック&ホワイト ハウンドトゥース柄のカシミアジャケットが完成致しました。

白と黒のコントラストが美しいハウンドトゥース。
写真では伝わり辛いのですが、ジョンストンズのカシミアは仕立て映えする程良い厚み・カシミアらしい最高の肌触り・そして控えめな光沢感が魅力のジャケット生地となります。
カシミアは生地のフィニッシュ(加工)によって光沢感がそれぞれ異なるのが魅力の素材なのですが、今回の私の狙いはリラックス感のあるカジュアルスタイルなので光沢はできる限り抑えた方がジーンズやコットンパンツなどのカジュアルなボトムスとの相性が良く、今回のコンセプトにぴったりな風合いを備えているのがジョンストンズ製カシミアと言えます。

コーディネート

仕上がったジャケットを着てみました。
先ずはタイドアップのコーディネート。
アットヴァンヌッチのセッテピエゲ仕立てのレジメンタルタイを締めて、チャコールグレーのパンツを合わせました。
シンプルで引き締まったコーディネートにしたい場合は、ホワイトシャツ・ブラックタイ(ウールニットタイかカシミアニットタイ)を選びモノトーンで組み合わせると素敵なコーディネートになるのでお薦めです。

続いて、インナーは" idascratch(イダスクラッチ) "のチャコールグレーモックネック・ボトムスにはブラックデニムを合わせたモノトーンのコーディネート。
すごくシンプルなコーディネートですが、それぞれのアイテムの風合い・素材感を活かして組み合わせると全体のまとまりが良くなります。
シューズは、ブラックデニムとの相性が良いサイドゴアブーツを選びました。

ニットコーディネートの二つ目。
インナーに明るいトーンのグレーニットポロを合わせました、ニットのデザインはタートルネックやモックネックに変えても素敵なコーディネートになります。
ボトムスに自然な色落ちをしたジーンズを合わせた休日のリラックススタイル。
"オフの日に何気なくデニムやニットを着る"そういった何気ないスタイルに、気軽に羽織るだけで自然とリラックス感を与えてくれるのがブラック&ホワイト ハウンドトゥースのジャケットです。

今回は、Johnstons of Elgin (ジョンストンズ オブ エルガン)のカシミアで仕立てたブラック&ホワイト ハウンドトゥースのジャケットについて記事を書かせていただきました。
今回選んだ生地は、元々憧れていた品質の生地のコレクションの中に、ずっと着てみたいと思っていた柄・色と出会えたので自分用に仕入れることを決めました。
生地を眺めながら実際に着用するイメージを高め、コーディネートを思い浮かべる時間を楽しみ、生地選びと同様にいろいろな妄想をしながら、自分自身にとって特別な一着を仕立てる過程こそがオーダーの醍醐味です。
店舗では仕立て上がった現物のジャケットもご覧いただけますので、ジョンストンズのハウンドトゥースジャケットにご興味をお持ちいただけましたら是非実物をご覧くださいませ。

今回のブログでは、オーダーで洋服を仕立てることの魅力を少しでもお伝えできればと思い自分自身のオーダーについて記事にさせていただきました。
皆様のオーダーの満足度を高める為にはご自身の手で生地の感触を確かめて、目で見てイメージを高めることが大切だと思っておりますので、是非店頭もしくはトランクショーで実物の生地を手に取ってご覧くださいませ。
生地に関するご質問やご相談、DORSOの仕立てやサンプルの下見も喜んで受けさせていただきますので、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡くださいませ。

齋藤力

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