齋藤力

DORSOコート オーダーフェア2024

2024年6月8日(土)~2024年7月28日(日)
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DORSOの "ORIGINAL JEANS"

DORSOが展開する"オリジナル ジーンズ"についてご紹介させていただきます。
私は元々ジーンズが大好きなこともあり、DORSOでオリジナルのジーンズを制作したいと思い1年以上の制作期間を経て念願の"DORSO ORIGINAL JEANS"の展開を実現致しました。

オリジナルでジーンズを制作した理由

テーラーである私が何故ジーンズを制作したのかについて。
先ず私自身がジーンズが大好きで小学生の頃から今に至るまでずっと自分自身で好みのジーンズを選んで履いております。
今までにも新品・古着共に色々なジーンズを購入した経験があり、小学生の頃はブラッド・ピット氏がCM出演していたEDWINを履いたり(同世代の方なら、あのCMの歌をご存知かと)、小学6年の時はリーバイス501XXの復刻がどうしても欲しくて何度も雑誌の記事を読んで研究したり、中学生~高校生の頃は古着やヴィンテージが流行だったので古着屋さんに通ってリーバイス501を買っては改造して履いていたり、20歳の時には当時憧れだったエディ・スリマン氏がデザインしたDior Hommeのジーンズを履く為にアルバイトに励んだのも良い思い出です。これらの記憶から私にとってジーンズはその時々の装いを楽しむのに必須のアイテムだったことを証明しており、また今でも装うことを楽しむために欠かせない存在です。

Levi's(リーバイス)・Lee(リー)などの歴史のあるジーンズブランド、RALPH LAUREN(ラルフローレン)やRRL(ダブルアールエル)のようなアメリカを代表するブランド、RESOLUTE(リゾルト)やBONCOURA(ボンクラ)といった日本人クリエイターが手掛ける品質に拘ったブランド、JACOB COHEN(ヤコブ コーエン)やPT TORINO(ピーティートリノ)のようなイタリアブランド、例を挙げ続けるとキリがないので止めますが、ジーンズはいろいろなブランドから展開されており、同じジーンズというカテゴリーでありながらもブランドそれぞれの魅力や独自性があるのがジーンズの面白さではないでしょうか。

そこでDORSOがジーンズを制作する際に重視したポイントについてご紹介させていただきます。
①テーラーなので当然ですが、ジャケットに合わせやすいシルエットであること。
②革靴との相性の良さ。
③本来のジーンズらしいディテールを採用、自宅で洗濯ができ扱いが楽であること。
④色落ちする前の状態を楽しめること。
⑤経年変化(エイジング)による色落ち・育てることを楽しめること。

*この写真は、トワル(サイズとデザインを確認するための試作)ですので商品ではありません。

型紙について

『①ジャケットに合わせやすいシルエットであること』
『②革靴との相性の良さ』
この①と②に関しては、DORSOオリジナルの型紙を制作し、何度かトワル(写真の生地)で試作を作りフィッティングを確認することで理想のシルエットを実現しました。

特に重要視したのは、腰回りのフィッティング・お尻周りのおさまりの綺麗さ・小股(前身頃の股の縫い目)のシャープさ・太ももから裾に向かって程良くテーパードしたシルエットです。
私はスーツが専門なのでウールやコットンで仕立てるテーラードパンツの型紙制作には馴染みが深いのですが、ジーンズとテーラードパンツでは縫製方法・裁断方法に違いがある為に型紙自体が全く異なります。
ジーンズらしさを損なわずにテーラードパンツの技術や概念を取り入れることを重視して型紙を制作し、試作のトワルで細かいラインに修正を加えることでDORSOオリジナルのモデルが完成致しました。

縫製について

『③本来のジーンズらしいディテールを採用、自宅で洗濯ができ扱いが楽であること』を実現するために必要なことはジーンズの縫製技術です。
DORSOのオリジナルジーンズは岡山県のジーンズ専門工場に縫製を依頼しました。
"ジーンズらしさ"とは、デザイン・ディテール・丈夫さ・機能性をジーンズの品質として備えていることだと私は思っております。
つまり、デニム生地(ジーンズの生地)で仕立てるパンツはテーラーでも制作が可能ですが、ジーンズを制作するためにはジーンズを縫製するために使用される特殊なミシンやリベット(強度を増すための部品)などを取り付けるための機械、そしてジーンズを作り続けてきた確かな技術力が必要なためにテーラードアイテムを専門にしている工場や個人テーラーでは制作が困難だと私は思います。
テーラーでありながらもジーンズが好き故にジーンズらしさ・本物のジーンズの品質を求めてオリジナルジーンズはジーンズのプロフェッショナルの縫製によって制作されました。

生地について

『④色落ちする前の状態を楽しめること』
『⑤経年変化(エイジング)による色落ち・育てることを楽しめること』
この④と⑤を可能にするには、オリジナルジーンズを制作するために使用するデニム生地の品質が重要です。
DORSOのオリジナルジーンズの生地は、生機(きばた/キバタ)と言われる加工が施されていない生のセルビッチデニムをDORSO別注でオーダーしたものを使用しております。

生機のデニム生地とは、洗濯により生じるデメリットを防止するための防縮加工(サンフォライズ)や斜行止め加工(スキュー)や毛焼き加工を施していない生地となります。
縮み・よじれ(斜行)がデメリットと見なされることが多いため、市販のデニムではこれらの加工が施されているものが多いです。
勿論そういった加工にも理由があり魅力もあるのですが、DORSOオリジナルジーンズはデニム生地本来の風合い・魅力を優先するために敢えて生機にこだわり別注をしました。
生機のデニム生地は、そのままで履いても何とも言えない雰囲気があり、一回洗濯をすることでまた表情が変わり(ここで縮みが生じるので裾上げの際は縮み分を計算します)、そして何度も履くことで味わいを増し履く人それぞれのエイジングを楽しむことができます。

DORSO ORIGINAL JEANS

型紙・縫製・生地に対してのこだわりをご紹介しましたので、ここからはデザインについて少し触れていきます。
写真のジーンズは洗濯をしていない生の状態のDORSOオリジナルデニム。
デザインはジャケットスタイルに自然に馴染むように極力シンプルにまとめました。
5ポケット、フロントはジッパーフライ、セルビッチデニム特有の赤耳、隠しリベット、ジーンズ本来のディテールを採用しております。
個人的な好みなのですが赤耳の縫い目の幅の細さ、ステッチの色味、金属部品と生地との相性は特にこだわったディテールです。

ONE WASHED ORIGINAL JEANS

一度洗いをかけたワンウォッシュの状態。
一回目の洗濯で縮み、色も少し変化します。

AFTER ONE YEAR JEANS

最初に試作で制作したDORSOオリジナルジーンズ。
約1年間、私が履きこみました。
私は比較的多く洗濯をしながら履くタイプなので、意図的に全体的に色落ちさせております。
色落ちは履き方・洗濯の頻度・洗濯の仕方によって変わるので、履く方の好みや習慣が反映されるのがジーンズのエイジングの面白さです。

ここから更に色を薄くしていくために、着用と洗濯を繰り返したいと思います。

一番上が生デニム。
真ん中がワンウォッシュ。
一番下が着用して1年後。

私が出来上がってきた生デニムを履いた画像です。(私は46サイズを着用しています)
DORSOオリジナルジーンズを使ったコーディネートについては、後日ブログでご紹介させていただきます。

今回のブログでは、DORSOのオリジナルジーンズをご紹介させていただきました。
オリジナルジーンズはオーダーアイテムではなく既製品としての展開となりますので、44/46/48/50の4サイズをご用意しております。
サイズ感やディテールなどについてご質問がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
是非DORSO店頭もしくはトランクショーで実物のジーンズをご覧くださいませ。

齋藤力

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名古屋トランクショー
 2024年7月19日(金)〜 7月21日(日)

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 2024年8月2日(金)〜 8月4日(日)

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 2024年8月23日(金)〜 8月25日(日)

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